
戻るボタンは、Androidで最もよく押す操作です。これが反応しなくなると、スマホを使うのが一気に疲れるものになります。画面を抜けるだけのために、アプリごと閉じる羽目になるからです。
戻るは他のナビゲーションボタンとは違う壊れ方をし、直し方は使っている「戻る」の種類によって変わります。上から順に試してください。
まず確認:どちらの「戻る」が反応しない?
Androidの戻る操作には2つの形があり、それぞれまったく違う理由で動かなくなります。
3ボタンナビゲーションでは、画面下のバーに戻る矢印が表示されます。矢印が見えているのにタップしても何も起きないなら、タッチかSystem UIの問題です。
ジェスチャーナビゲーションにはボタンがありません。画面の左端か右端から内側にスワイプします。スワイプしても何も起きない場合、たいていはスマホの故障ではなく、競合か感度の問題です。
どちらを使っているかは、標準のAndroidなら 設定 - システム - ジェスチャー - システム ナビゲーション、Galaxyなら 設定 - ディスプレイ - ナビゲーションバー で確認できます。
これが重要なのは、最近のスマホで「戻るボタンが反応しない」原因として最も多いのが、そもそも故障ではないからです。アプリが端からのスワイプを横取りしているのです。
解決策1:再起動して、他に何が止まったか見る
電源ボタンを長押しして、スリープではなく完全に再起動します。
そのうえで1点に注目してください。反応しないのは戻るだけですか、それともホームや履歴も止まりましたか?3つ同時に動かなくなったなら、原因は戻る操作ではなくSystem UIのフリーズです。その場合は直し方が違うので、ナビゲーションバーのガイドを参照してください。
戻るだけが反応せず、他は問題ないなら、このまま読み進めてください。
解決策2:セーフモードのテスト(30秒で、何時間もの試行錯誤を省ける)
最も役に立つテストなのに、最初に試す人はほとんどいません。
- 電源ボタンを長押しする
- セーフモードの確認が出るまで「電源を切る」を長押しする
- OKをタップして、スマホが起動するのを待つ
セーフモードでは、自分でインストールしたアプリを読み込まずにAndroidが動きます。ここで戻るを試してください。
セーフモードで戻るが動くなら、 インストール済みのアプリが原因です。問題が起きる少し前に入れたアプリをアンインストールしてください。よくある原因は、ランチャー、画面録画アプリ、クリップボード管理アプリ、そして他のアプリの上に表示されるアプリです。
セーフモードでも戻るが動かないなら、 解決策5に進んでください。いくらアンインストールしても直りません。
解決策3:端からのスワイプが横取りされている
ジェスチャーナビゲーションで最も多い原因で、故障ではありません。
サイドメニューを持つアプリ(Gmail、Slack、Reddit、多くのメッセージアプリ)は、メニューを開くのに同じ左端からのスワイプを使います。Androidはどちらの操作か推測する必要があり、こうしたアプリの中ではアプリ側だと判断しがちです。そのため、今開いているアプリの中だけ戻るが効かず、ランダムに壊れているように感じます。
実際に効果があること:
- メニューのつまみより下、画面端の低い位置からスワイプする
- 戻るの感度を上げる:設定 - システム - ジェスチャー - システム ナビゲーション - 「ジェスチャー ナビゲーション」横の歯車アイコン - 感度のスライダーを上げる
- アプリが片側だけを使っている場合は、左端ではなく右端からスワイプする
感度には明確なトレードオフがあります。上げるほど戻るは確実になりますが、カルーセルをスクロールしたりスライダーを動かしたりするときに誤って発動しやすくなります。
解決策4:ケースと保護フィルムを確認する
曲面ディスプレイのスマホに厚手のケースという組み合わせは実際によくある原因で、見た目はソフトウェアの不具合とまったく同じです。
縁が盛り上がったケースは、戻るジェスチャーが始まる画面端の数ミリを覆ってしまいます。カットが合っていない保護フィルムも同じです。テストは簡単で、ケースを外して戻るを試すだけ。動けば原因はケースです。
折りたたみスマホにも似た問題があります。内側の画面では、折り目付近のタッチセンサーの感度が低いため、その近くで戻るジェスチャーが不安定になりがちです。
解決策5:タッチが反応しない帯がないか調べる
セーフモードでも戻るが動かなかった場合は、画面そのものがその部分でタッチを認識しなくなっていないか確認します。
これをキーボードで確かめてはいけません。キーボードはナビゲーションバーより上に表示されるため、最下段でも戻るボタンが実際にある帯にはかからず、ボタンの真下の帯が完全に反応しなくても入力テストは通ってしまいます。設定 - システム - 開発者向けオプション - ポインタの位置 をオンにし(開発者向けオプションがまだ表示されていない場合は、設定 - デバイス情報 で ビルド番号 を7回タップします)、画面のいちばん下をゆっくり指でなぞってください。軌跡が途切れたり、ある帯の中で止まったりするなら、タッチパネルに反応しない帯ができています。Galaxyなら Samsung Members - サポート - 診断 - タッチスクリーン で、何も有効にせずに同じ確認ができます。
これはハードウェアの問題で、設定では直りません。選択肢は画面の交換か、まだ反応する場所にナビゲーションを移すかのどちらかです。後者が解決策6です。
解決策6:戻るを画面の不調な部分から移動する
ジェスチャーの競合、ケース、折り目、反応しない帯のどれが原因でも、長く使える答えは、画面のその部分に頼るのをやめることです。
フローティングボタンは好きな場所に置けて、すべてのアプリの上に表示され、ナビゲーションバーではなくAndroidのユーザー補助の仕組みを通じて戻る操作を実行します。アプリに横取りされず、ケースで隠れることもなく、画面下部に反応しない帯があっても中央に移動すれば関係ありません。
Floatifyならこれができ、無料で広告もありません。戻るを1回タップに割り当てるのも、タップはホームのままにして戻るをスワイプに割り当てるのも、親指に合わせて自由に選べます。

Floatifyがシステムの戻るジェスチャーとぶつからないようにする仕組みも含めた詳しい手順は、Androidに戻るボタンを画面上に追加する方法で紹介しています。
本当にハードウェアが原因のとき
セーフモードでも戻るが動かず、かつポインタの軌跡で反応しない帯が見つかった場合、または画面の下端付近に目に見えるひびがある場合は、修理店に相談しましょう。
非正規店での画面アセンブリ交換は、新品のスマホを買うより大幅に安く済みますが、曲面や折りたたみディスプレイではかなり高くなります。決める前に見積もりを取りましょう。予約する前に知っておきたいのは、フローティングボタンは必要な間ずっと代わりとして使えるので、修理は「必須」ではなく「選択肢」だということです。
よくある質問
アプリによって戻るが効いたり効かなかったりするのはなぜ?
そのアプリが端からのスワイプを独自のサイドメニューに使っているからです。Androidはこの競合をアプリ優先で処理します。故障ではなく仕様で、ジェスチャーの感度を上げるか、フローティングボタンを使えば回避できます。
ジェスチャーナビゲーションに切り替えたら、戻るボタンが消えました。
それは正常です。ジェスチャーナビゲーションでは画面上のボタンがなくなります。左右どちらかの端から内側にスワイプすると戻れます。見える矢印のほうがよければ、設定で3ボタンナビゲーションに戻してください。
タッチパネルが故障していても、フローティングの戻るボタンは使えますか?
はい。故障した部分にボタンを置かなければ使えます。まだタッチが反応する場所へドラッグすれば、戻るは普通に動きます。
フローティングボタンはシステムの戻るジェスチャーと競合しませんか?
FloatifyはAndroid 10以降でボタンの周囲にジェスチャー除外領域を登録するため、ボタン上のスワイプがシステムの戻るジェスチャーに奪われることはありません。ただしAndroidは各アプリが除外できる画面端の範囲に上限を設けているので、強力な対策ではあっても絶対ではありません。
画面をまったく使わずに戻る方法はありますか?
Androidのユーザー補助機能メニューを使うと、戻る・ホーム・履歴のオーバーレイが画面に追加されます。大きく位置も固定ですが、OSに標準搭載されていてインストールは不要です。
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